

2004年から日本泌尿器科学会が新たに発足させる排尿機能検査士資格制度についてご案内申し上げます。排尿機能検査は従来,神経因性膀胱患者をおもな対象として行われてきましたが,近年は下部尿路閉塞疾患や女性尿失禁などの患者にも積極的に施行され,その病態解明と治療法選択において重要な役割を担っています。排尿機能検査には,尿流測定,膀胱内圧測定,尿道内圧測定,尿漏出圧測定,直腸内圧測定,括約筋筋電図,Pressure Flow Study,Video Urodynamicsなどが含まれますが,尿流測定以外の検査項目については,準備設定から精度管理に至るまで,相応の知識と経験を要する検査です。本邦における一般的な状況は泌尿器科医が結果の判読と患者への説明以外に,準備設定から検査の実施,後片付けに携わっており,極めて非効率的な状況と言えます。このような状況を改善するために,この度,日本泌尿器科学会では,泌尿器科領域で重要な位置を占める排尿障害に対して行われている検査手技と評価方法の標準化を行い,質の高い医療の効率的な提供を目指して,泌尿器科医とともに排尿機能検査に関わる排尿機能検査士の育成を目的とした排尿機能検査士資格制度を発足させることとなりました。本制度の充実に向けて会員各位のご理解とご協力をお願い申し上げます。
日本泌尿器科学会 理事長 守殿貞夫
排尿機能検査士資格制度委員会 委員長 内藤誠二